【2021年版】おすすめアニメランキング10選(完成度重視)

2021おすすめアニメランキング

ランキング形式をとってはいますが、必ずしも順位が作品の優劣を表すという意味ではありません。

基本的には強くおすすめできる作品しか推していません。

もちろん最終的には好みの問題だと理解しています。

その上であえてセレクトした結果です。

信頼性は高いのではないかと自負しています。

ささやかでも参考になればさいわいです。

【おすすめアニメ】鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST

アニメ鋼の錬金術師
画像引用元:アニメ鋼の錬金術師公式サイト

錬金術というテクノロジーが存在する斬新な世界観。
機械鎧(オートメイル)という最先端科学とレトロが融合したガジェット。
物語の始まりから魅力は全開です。
ここで言う錬金術とは我々の知るそれとはちがって魔法と呼ばれるものに近いです。
でも、その魔法のごとき力をあくまで科学の一種と考えて学問化しているところが新しい。
原作者が女性であることも重要な要素になっていると思われます。
このアニメには弱い女性が出てきません。
強さと優しさを兼ね備えた女性陣が物語に深く影響しています。
バトルシーンが多いので苦手と感じる人もいるかもしれませんがいわゆるバトルアニメとはちがいます。
物語に必要な戦いしか描かれません。
だから、ひとつひとつの戦いが濃いんですよね。
登場人物ひとりひとりが大切に丁寧に描かれています。
重要な役割を果たしはしたけれども大きな流れとは無縁の検死専門の鑑定医の人生さえもおざなりにはしない。
ましてやメインではなくとも重要なキャラクターは本当に活き活きと描写されています。
個人的にランファン(女忍者)という少女の描かれ方が好きなのですが、あくまで脇役でありながらも何度も何度も名場面があります。
最終話の最後の写真にまでもひっそり登場しているぐらいの丁寧さ。
これはランファンに限ったことではなく、他のメインではない登場人物たちも同じです。
であるならば、主要な登場人物たちがどのぐらい手厚く描写されているかは言うまでもないでしょう。
とにかく完成度がすばらしい作品なのです。

以下に簡単なあらすじを。
主人公エドワード・エルリックは亡くなった母親を想うあまり、弟アルフォンス・エルリックともども錬金術における最大の禁忌「人体錬成」(死者蘇生)を犯してしまう。
その代償としてとてつもない犠牲を払うことになった。
エドワードは右腕と左足を、弟アルフォンス・エルリックは身体ごと失う。
ふたりは失った身体をとりもどす戦いを開始する……。

ちなみに、ここで紹介したのはアニメ『鋼の錬金術師』2009年版。
2003年版もありますが、こちらは原作終了前に制作されたこともあって中盤からストーリーが大幅にオリジナルな展開へシフトしました。
そのため敬遠されがちですが、最終話でエドワードがアルフォンスのために払う巨大な犠牲に泣ける人は少なくないと思います。
原作にはない美学が描かれています。
好きかどうかは観る人次第。
鋼の錬金術師(ハガレン)をこよなく愛する者はぜひご覧になることをおすすめします。

【おすすめアニメ】STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)

アニメシュタインズ・ゲート
画像引用元:シュタインズ・ゲート(アニメ)公式サイト

「シュタインズ・ゲート」という何を意味するのかまったくわからないワード。
主人公・岡部倫太郎が作った言葉だから当たり前なのですけれども。
にもかかわらずこのワードがこんなにも重要な場面でこんなにもカッコよく聞こえることになるなんて。
『シュタインズ・ゲート』はそういうのがとても多いので油断してるとうっかり感動してしまったり知らぬ間に涙がポロッとなります。
予想をはるかに超えて計算されているストーリーなのです。
最初におことわりしておきますが、第1話の印象はひどいです。
岡部倫太郎のキャラクターがあまりにもウザすぎて……。
かつての2ちゃんねるユーザーであればもしかしたら抵抗なくうけとめられるのかもしれないですが、そうじゃない人からしたら耐えがたいです。
自分のことを「狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真だ!」と言ってみたり、つながってもいない携帯電話に「これより会場に潜入する。エル・プサイ・コングルゥ」と話しかけたり。
早い話が痛々しいわけですよ。
中二病の青年がひとりで空回っているようにしか見えないので。
とはいえ、主人公のダルさとは反比例するようにストーリー進行自体はテキパキしています。
テキパキはしていますが、岡部倫太郎のウザさとダルさは変わらないので第3話ぐらいまでは辛抱強く観ることをおすすめします。
もしも途中放棄したら本当にもったいない名作なのです。

以下に簡単なあらすじを。
主人公・岡部倫太郎は大学生で発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダー。
「中鉢博士タイムマシン発明成功記念会見」の直後に、天才少女・牧瀬紅莉栖(まきせ・くりす)が血溜まりに倒れているのを発見する。
激しい動揺のあと、メンバーである橋田至に牧瀬紅莉栖のことをメールする。
すると、突如として不思議な感覚におそわれ、気づけば7日前に戻っていた……。

ちなみに、アニメ『シュタインズ・ゲート』の原作はPCゲームです。
アニメだけだとわかりにくい部分もゲームではくわしく説明されています。
世界観やストーリーの理解を深めたい場合はプレイしてみることをおすすめします。
ただ、非常に長いシナリオのゲームなので、プレイ完了までにとても時間がかかります。
すごく楽しいんですけどね。
アニメは基本的に一本道ですが、ゲームではさまざまに分岐していきます。
自分の行動や選択でストーリーが変わる魅力はゲームならではです。
ゲームシステムゆえの楽しさもあります。
個人的には牧瀬紅莉栖からほほえましいメールが届いたりするのがうれしかったですね。

【おすすめアニメ】魔法少女まどか☆マギカ

アニメ魔法少女まどかマギカ
画像引用元:アニメ魔法少女まどかマギカ公式サイト

魔法少女という平和な名前に騙されてなかなか興味を持てなかった作品。
友だちに強くすすめられてやっと観はじめたらすぐにハマりました。
脚本家・虚淵玄さんの価値観がすさまじいですね。
真っ暗な中にぽつんと落ちていた光のかけらを拾い上げたけれど、拾ってしまったがゆえに手の中で粉々に砕け散るみたいな描写が多くてすごく痛いです。
正義はすばらしいもの。でも、それを成し遂げるための代償とは?
愛情はすばらしいもの。でも、それを手に入れるための代償とは?
そういう思春期の繊細な気持ちをあざわらうかのような展開が次から次に起こります。
魔法少女などという都合がいいだけの存在はこのアニメには出てきません。
強大な力を持ち、夢も希望も叶うけれども、同時に夢も希望も意味がなくなってしまいます。
「何かを得たら何かを失う」というまるで『鋼の錬金術師』に出てくる等価交換のような法則に縛られるのです。
その意味では、思春期の少年少女にはおすすめしないほうがいい作品かもしれません。
感性の鋭い人はつらくなってしまうかもしれないので……。
いろいろ書くとネタバレになってしまいますので、あえてヒロイン・鹿目まどかのお母さんの言葉をピックアップしようと思います。
「絶対にヘタ打ったりしないな? 誰かの嘘に踊らされてねえな?」
そう言って危険なところに向かおうとするまどかを優しく送り出してくれます。
愛情深いのに冷静に見つめていて、不安要素があっても我が子を信じてくれる。
こんなお母さんがほしかったなあと思いました。

以下に簡単なあらすじを。
ある日、ヒロイン・鹿目まどかのクラスに転校生がやってきます。
長い黒髪のキリッとした顔立ちの美少女・暁美ほむら。
彼女は不思議な質問をまどかに投げかけます。
「鹿目まどか、あなたは自分の人生が尊いと思う? 家族や友だちを大切にしてる?」
まどかは質問の意味を理解することができず、しどろもどろの答えしか返せません。
その日の夕方、まどかは友だちの美樹さやかといっしょに不気味な空間に迷い込みます。
そこには不気味な存在がいて、まどかたちに襲いかかろうとします。
そのとき、あらわれたのは……。

最後にどうしても伝えたいので少しだけ。
第10話がですね、もうね、泣くしかない展開になっております。
ぶっちゃけ、第10話だけは何回も観ました。好き。
初見のときは、オープニングテーマ「コネクト」の歌詞はあなたのことを歌っていたのかーーーと心で叫びました。
そのぐらい衝撃の内容となっています。
途中放棄したくなった人はもう飛ばしていいから第10話だけ観てください。
それで全話観たくなりますから。
飛ばしてしまったことによる被害の責任は持てませんけれども……。

【おすすめアニメ】化物語

アニメ化物語
画像引用元:アニメ化物語公式サイト

アニメ・化物語の魅力は、大きくわけて3つあります。ひとつは、その特異な映像美です。
これはひとえに監督である新房昭之の力によります。
映像美のなかでもひときわ特徴的なのが色彩。
鮮烈な赤や黄色がいろいろな場面で使用されています。
この色彩効果が怪異がらみの不気味さとよくマッチしており強く印象づけます。
また文章がいきなりカットインされたりと飽きない画面づくりとなっています。
全体的にとても丁寧に作り込まれています。
ただこだわりが強すぎて見づらいという感想を持つ人もいるかもしれませんね。
これは好みの問題です。

ふたつめは、ストーリーのおもしろさ。
原作に忠実に作られているのでこれは西尾維新の力ですね。
怪異(超常的な存在)がテーマのひとつになっているため基本的には破天荒な展開が多いのですがそれがとても良い結果をもたらしています。
半分ぐらいは笑いの要素なのですが、残りの半分はシリアスなせつなさ。
このバランスが非常に秀逸です。
人間の持つ精神の明るい面と暗い面。
この暗い面を残酷になりすぎない範囲でとてもじょうずに描いています。
「助ける? そりゃ無理だ。きみが勝手にひとりで助かるだけだよ」
これはとある人物の決めゼリフですが、本当にそのとおりだと思いました。
「助ける」や「救う」という言葉は現実世界では安易に使ってはいけないということは身をもって知っていたのですが、エンターテインメント作品でも人間を描く以上それは変わらないのかもしれませんね。

さて、もうひとつの魅力は声優さん。
阿良々木暦(神谷浩史)
戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
八九寺真宵(加藤英美里)
羽川翼(堀江由衣)
神原駿河(沢城みゆき)
千石撫子(花澤香菜)
とても優秀な声優さんばかりです。
この人たちがかなりノリノリで演技しているのが伝わってきます。
シナリオ的には非常に難しい展開もたくさんあるのですが見事に演じきっています。
とくに戦場ヶ原ひたぎ役の斎藤千和さんはかなりエキセントリックなキャラクターになりきらないといけないのですが、おどろくばかりに完璧です。
アニメ版の戦場ヶ原ひたぎのファンはすごくたくさんいると思いますが、斎藤千和さんの力がとても大きいといえるでしょう。

以下に簡単なあらすじを。
主人公・阿良々木暦(あららぎ・こよみ)は、不幸な偶然によりクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。
ところが秘密を知られたことにより戦場ヶ原ひたぎはいきなり戦闘モードになり阿良々木の口にホッチキスをつっこむという暴挙に出る。
「戦争をしましょう」
脅迫とも挑発ともとれる言葉には乗らず、阿良々木はとある提案を持ちかけるのだった……。

いろいろな作品があるのでどれから観るか混乱したりするかもしれませんが、まずはこの『化物語』から観るのが正式なルートです。
時系列的には『傷物語』のほうが先ですが、やはり『化物語』が先のほうがおすすめです。

【おすすめアニメ】Fate/Zero(フェイト・ゼロ)

アニメFate/Zeroフェイトゼロ
画像引用元:アニメFate/Zero公式サイト

Fateシリーズで完成度が高い作品ならば『Fate/stay night』(フェイト・ステイナイト)だと考える人が多いと思います。
本音を言えば私もそう考えています。
それでもあえて選ばなかったのは始まりの物語ではないから。
『Fate/stay night』の主人公・衛宮士郎を育てた人物・衛宮切嗣が前回の聖杯戦争でなにを見たのかが不明だから。
ストーリー全体も見えない構成になっているから。
『Fate/stay night』は原作がゲームなので選択肢でストーリーが変わります。
対して『Fate/Zero』は原作が小説ゆえにストーリーの分岐がありません。
初めて観るFateシリーズはやはり『Fate/Zero』だと考えた次第です。
とはいえ、『Fate/Zero』にも大きな問題があります。
それは救いのなさ。
容赦がないぐらい救いはありません。
脚本家は『魔法少女まどかマギカ』と同じ虚淵玄氏。
まどマギに比して遜色ない腕をふるってくれたらしく強烈に暗い内容になっています。
あまりの救いのなさが気になる人もいると思います。
けれど、『Fate/Zero』はもともと救いのなさがテーマの物語なのです。
どこまでも出口のない物語。
すべてに呪いをふりまく物語。
だからこそ、美しい物語なのです。
たとえば、ディルムッド・オディナというランサー(槍騎士)が出てきます。
けっしてメインキャラクターではありません。
にもかかわらず、このディルムッドひとりをとってもなんと哀しいなんと美しい物語でしょう。
ましてやメインキャラクターたちの生き様たるや。
『Fate/Zero』は登場人物の哀しくて美しい生き方そのものを楽しむアニメなのです。

以下に簡単なあらすじを。
主人公・衛宮切嗣(えみや・きりつぐ)は第四次聖杯戦争において勝利者となるためすべてを捨てる覚悟を決める。
文字通り、良心までも含めたすべてを。
「この戦いを人類最後の流血にしてみせる。そのためならすべての悪を引き受けてもいい」
それが彼の真意だった。
だが、誰にも理解されることはない。
彼を守るたったひとりの忠実なサーヴァントにさえも……。

補足を少し。
すでに述べたように『Fate/Zero』には原作小説があるのですが、こちらも虚淵玄氏が担当しています。
それゆえクオリティが高く、アニメとほぼ同じ内容です。
自分の小説を脚本化したわけですから当然といえば当然ですけれども。
むしろアニメより詳細に書かれている点も多いので読むと細部の経緯が理解できるようになっています。
たとえば、セイバーとバーサーカーの関係性などはアニメではあまり触れられていませんが小説では記述があります。
気が向いた方は小説もぜひ読んでみてください!

【おすすめアニメ】キルラキル

アニメキルラキル
画像引用元:キルラキル(アニメ)公式サイト

『天元突破グレンラガン』を好きな人はきっと知っているでしょう。
そして、なぜ『天元突破グレンラガン』がこのランキングに入らないのかという疑問を持つかもしれません。
理由はシンプルです。
『天元突破グレンラガン』は少し要素を詰め込みすぎで後半にわかりにくい部分があるからです。
その意味で完成度が高い『キルラキル』のほうをセレクトしました。
熱血度に関しては『天元突破グレンラガン』がもちろん上ですけれども。
『天元突破グレンラガン』は男を魅力的に描いた作品でしたが、『キルラキル』はヒロイン纏流子(まといりゅうこ)はもちろん敵役の女性登場人物まで魅力的に描かれているのが特徴ですね。
全話クオリティは高いのですが、個人的なおすすめは第21話。
盛り上がりがすごいです。
まず鬼龍院皐月(きりゅういんさつき)が強烈にカッコイイ。
皐月が強ければ強いほど、その後の流子が活きてきます。
流子のスキをついて皐月が指示した作戦がまたすごい。
そして流子の心象風景を演劇スタイルで描写するという斬新な発想。
このシーン、すごくきれいで残酷でした。
誰のこころにも弱い部分があって、そこに敵はつけこむのです。
つけこまれた結果ではあったとしても仲間を傷つけた精算をどうするべきかというひとつの模範解答がそこにありました。
怒号する流子がめちゃめちゃカッコイイです。
男らしさすら感じました。
余談ではありますが、敵のひとり針目縫(はりめぬい)が良い味を出しています。
キャラクター設定も秀逸なのですが、声優さんがあの田村ゆかり様です。
すごくかわいい声と見た目で冷酷無惨な攻撃をしかけてきます。
全体的にはコミカルな作風なのでこういう完全悪タイプのキャラクターがいると緊張感が増してストーリーに厚みが出て良いですね。

以下に簡単なあらすじを。
主人公・纏流子(まといりゅうこ)は父親の仇を探していた。
その中で知性を持つセーラー服・鮮血と出会う。
本能寺学園の生徒会長・鬼龍院皐月(きりゅういんさつき)が情報を持っていると確信した流子は孤独な戦いを挑むのだった……。

脚本を担当している中島かずき氏はもともとは演劇の作家さんです。
劇団☆新感線で脚本を書いていました。
だからシナリオの作り方の背景には当然のことながら演劇があります。
エンターテインメント作品でありながら深さのようなものがあるのはそこに由来しているのだと思います。
それから中島かずき氏は漫画の編集者もしていた時期がありました。
セリフや展開にひねりが効いていてカッコイイのはそういう経歴があるからなのですね。
流子や皐月のセリフがいちいちしびれる仕様になっているのも納得です。

【おすすめアニメ】のだめカンタービレ

アニメのだめカンタービレ
画像引用元:アニメのだめカンタービレ公式サイト

ヒロイン・のだめ(野田恵)が非常にめずらしい生き物です。
「ムキャッ!」とか「ギャボー!」という奇声をしばしば発します。
いわゆる女性らしい魅力はほぼ感じません。
性格も良いのか悪いのか微妙。
にもかかわらずなぜだかのだめに愛着を感じてしまいます。
個人的に好きなのは第19話。
ちなみに、ネタバレになる可能性もあるので気になる人は以下(赤字部分)は読まないほうがいいでしょう。
とはいえ最終回がいちばん感動するはずなので杞憂だと思いますよ。
第19話で、のだめは千秋真一のトラウマを見よう見まねの催眠術を使って治してあげます。
見事に治してあげた上に、「目が覚めたらぜんぶ忘れる暗示」もかけたのです。
欲深いのだめにしてはすごく謙虚なふるまいと言えます。
(のだめにカニとウニをたくさん買ってきてくださいねという暗示もかけていたことがあとで判明しますが)
だから、具体的に千秋は自分を治したのが誰かはわかっていません。
まあ、該当する人物がのだめ以外にいないので見当はついているでしょうけれども。
ここで不思議に思う人もいると思います。
専門家の催眠療法もまったく効果がなかったのに、なぜのだめは千秋を治せたのか。
じつは催眠はリラックスしているときしか効果が出ないからなのです。
のだめといるとき千秋はすごく安心していたということをあらわしているのですね。
これは感動の最終回への伏線とも言えるでしょう。

以下に簡単なあらすじを。
エリート音大生・千秋真一は優秀でありながらもトラウマのせいで夢を叶えることができず挫折を感じていた。
そんなある日、奇妙な女子生徒・のだめ(野田恵)と出会う。
のだめは奇妙でエキセントリックな人物ではあったが千秋はのだめのなかにピアノの才能を見出した。
『(のだめのピアノは)カンタービレ。歌うように弾いている』
のだめの才能と奇抜さに関わっているうちに諦めようとしていた千秋の夢が再燃する……。

のだめ役の声優さん(川澄綾子)がすばらしすぎる。
もともとすばらしい声優さんだけれども、のだめに限ってはスペシャルな賛辞が必要だと思います。
のだめは非常に奇声が多いのです。
しかもかつて聞いたこともないような種類の奇声です。
漫画が原作なので声にすることが前提で考えられていないし。
けれども、この奇声がのだめのキャラクターには重要なためおろそかにはできません。
結果として漫画原作以上にのだめ役を演じきったと思います。
のだめ役は川澄綾子さん以外には不可能だったのではないでしょうか。
川澄綾子さん、本当にありがとうございます。

【おすすめアニメ】とある科学の超電磁砲

アニメとある科学の超電磁砲
画像引用元:アニメとある科学の超電磁砲公式サイト

主題歌「only my railgun」(オンリー・マイ・レールガン)が有名なので歌だけは知っているという方も多いかと思います。
”放て! 心に刻んだ夢を未来さえ置き去りにして”
というスピード感のある歌い出しが記憶にありませんか?
アニメも非常に良くできています。
第3期まで制作されていることからもその人気が伝わりますね。
味はありますが癖はない作りなのでわりとどなたでも楽しめるでしょう。
誤解を恐れずに表現すると「美少女ヒロインが超能力で無双する」アニメです。
とはいえ無双系は爽快なので好きな人も多いと思います。
個人的におすすめなのは第11話「木山せんせい」です。
ヒロイン・御坂美琴の唯一の弱点をあげるとすればチート級の強さ。
観ていてあんまりハラハラすることがありません。
ところが、第11話だけは特殊なエピソードになっています。
強さだけでは解決できない事件もあるということを美琴は思い知るのです。
ヒューマンドラマとしてもよくできたストーリーです。
じつはラスト(第24話)まで関係する重要なエピソードにもなっています。
ちなみに本編とも言える『とある魔術の禁書目録』の主人公・上条当麻は少ししか出てきません。
第2期ではすごく重要な役割として上条当麻が活躍します。
第2期についてはまた別途書こうと思います。

以下に簡単なあらすじを。
主人公・御坂美琴は学園都市(巨大な実験都市)に住む中学生。
美少女な上に性格も良い。ただし気は強い。正義感は凄い。
そして強力な超能力の持ち主。電撃系能力者。
その能力ゆえに学園都市で起こるさまざまな事件に関与していく……。

アニメ『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品です。
スピンオフではありますが、エンターテインメントとしての完成度は『とある科学の超電磁砲』のほうが上な気がします。
ただし、物語のスケールの大きさでは『とある魔術の禁書目録』が圧倒します。
スピンオフの原典なわけですから当然ですが、なかなかの濃さです。
『とある科学の超電磁砲』を気に入った方は一度ご覧になってみてください。

【おすすめアニメ】3月のライオン

アニメ3月のライオン
画像引用元:3月のライオン(アニメ)公式サイト

『ハチミツとクローバー』と同じ原作者さんの作品です。
ハチクロと比較すると恋愛要素は少なめ。
基本的には将棋をテーマにした人間ドラマです。
とはいえ、ぶっちゃけ将棋はあまり関係ないと考えていいと思います。
あくまでターミナルポイントとして将棋があるだけで描かれているのは人間。
登場人物たちのドラマが素敵なので将棋に興味のない人にもおすすめできます。
原作者の羽海野チカさんはあくまで人間を描く漫画家さんなので。
キャラクターが作り込まれているので非常に濃いアニメと言えるでしょう。
とくに川本家の人々がとても楽しく活き活きと描かれています。
川本家の自宅は古い作りの一戸建てですごく下町情緒があるのです。
主人公・桐山零は、この家族と出会わなければぜんぜんちがう人生になったと思います。
ちなみに川本三姉妹はたいへん食い意地がはっているのですが、そこが魅力的。
出てくる食べ物のチョイスがすばらしい。
いなり寿司とか、鶏の唐揚げとか、卵かけご飯とか。
すごく細かい半熟玉子の作り方なんかも出てきます。
おなかが減ってくるアニメでもありますね。
あとは人間関係がとても興味深いです。
とくに、桐山くんの将棋の先輩に当たる人々とのふれあいみたいなのがとてもじょうずに描かれています。
ネタバレになるので詳細は伏せますが、とある経緯で先輩棋士といっしょに行動することになります。
このハプニング・エピソードもふたりのキャラクターがうまくからみあっていてとても印象深いです。

以下に簡単なあらすじを。
主人公・桐山零(きりやまれい)は高校生プロ棋士。
ひとり暮らしをしているが、とあるきっかけで川本あかりと出会い、その後は川本家に出入りするようになる。
幼いころに悲劇を体験しており、その後いろいろ苦労する。
苦労のせいもあって心が凍りついており、ある意味で将棋バカのような少年だったが、川本家の人々と接するうちに変わっていく。
将棋に対する姿勢にも変化があり、さらに強くなっていく。
そして物語が進むと大切な人ができる……。

冒頭に恋愛要素は少なめと書きました。
事実ですが恋愛エピソードはしっかり存在します。
個人的にはハチクロよりも盛り上がるシーンがあると認識しています。
これは「恋愛が始まってあたりまえのカテゴリ」だったハチクロと「恋愛が始まらなくてあたりまえのカテゴリ」の3月のライオンの差ゆえに生まれていると思います。
恋とか愛とか意識してなかった少年が自分の気持ちに目覚める!
そういう想定外の盛り上がりがあるのです。

【おすすめアニメ】僕だけがいない街

アニメ僕だけがいない街
画像引用元:僕だけがいない街公式サイト(アニメ)

ミステリーとSFを絶妙な具合にブレンドした名作アニメです。
主人公・藤沼悟はタイムリープできる能力を持っているけれどアニメ映画『時をかける少女』のように自在に使えるタイプではないところがポイント。
意思とは関係なく勝手に発動して時間が巻き戻る設定です。
どのぐらいの時間が巻き戻るかも運命におまかせの仕様。
本人は巻き戻る現象のことを「リバイバル」と呼んでいます。
全12話。
無駄なく非常にきれいにまとまっています。
以下ネタバレの可能性があるので気になる方は赤字の部分を読み飛ばしてください。
重大な事件に巻き込まれた悟は小学生時代(場所は北海道)にリバイバル(タイムリープ)します。
この少年パートがとても活き活きと描かれていてすばらしいです。
(舞台が北海道の地方都市なので、めずらしい文化や方言がチラホラ登場します)
むしろ少年時代を描くためにこの作品は生まれたのかなと思うぐらいです。
とある事情があって廃棄されたバスに少年(悟)と少女がふたりで泊まり込むというシーンがあるのですが、すごくかわいくて好きです。
石油ストーブで温まりながら夜中にふたりでカップラーメンを食べたりして。
毛布にくるまり寄り添って眠ったりも。
ふたりとも応援したくなります。

ちなみに漫画が原作です。
アニメは基本的には原作漫画に忠実には作られています。
ただし、犯人の生育歴の描写に猟奇的というかやや放送向きではない部分がありカットされています。
漫画にはかなりくわしい説明があります。
どうして殺すことを始めたのかなど犯人の心理描写が細かいです。
アニメには出てこない登場人物もわずかですが出てきたりします。
全体的に独特の湿度のようなものが漫画にはあり、サイコパス的なのが好きな人にはおすすめです。

以下に簡単なあらすじを。
主人公・藤沼悟は29歳の売れない漫画家。
バイトをしながらネームを出版社に持ち込む日々を送っていた。
ある日、バイトでピザを配達中に突然リバイバルが起きた!

小学生・藤沼悟の声優が土屋太鳳さんです。
女優さんとしてしか知らなかったので声優しかも男の子役なんかできるんだなと意外でした。
余談ですが、アニメファンだとどうしても声優さんの声をおぼえてしまっています。
それが邪魔になって作品に没入できないことってたまにあるんですけど、声優が本業じゃない人がやってくれるとすんなり入り込めることがわかりました。
ミステリーやサスペンスやシリアス系アニメは、そういう試みもアリかもしれないなと初めて思った次第です。
ちなみに、アジアン・カンフー・ジェネレーションの歌う主題歌『Re:Re:』もカッコイイです。